薔薇の眠り

PASSION OF MIND/2000年/アメリカ/105分
ジャンル:ドラマ
監督:アラン・ベリネール 製作:キャロル・スコッタ/トム・ローゼンバーグ/ロン・バス 
脚本:ロン・バス/デヴィッド・フィールド 撮影:エドゥアルド・セラA.F.C. 音楽:ランディ・エデルマン
出演:デミ・ムーア/ステラン・スカルスゲールド/ウィリアム・フィッチナー/ピーター・リーガート/
    シニード・キューザック /エロイス・エオネット/チャヤ・クエノ
ストーリー
この世には、私と言う人間が2人いる。いったい私は、何者…?
南フランス、プロヴァンスの小さな村。2年前に夫を亡くしたマリー・ウィリスは、残された ふたりの幼い娘と
静かに暮らしている。夫のいない寂しさには慣れないけれど、それでも日々の暮らしはそれなりに充実して
いる。 ニューヨーク・タイムス紙に書評を書きながら、美しい庭や小さな畑の手入れを楽しみ、成長していく
娘たちの世話をする。そんな暮らしが、気に入っている。しかし、子供たちにお休みのキスをして、自分も
ベッドに横たわるとき、マリーの胸に必ずかすかな不安と期待がよぎるのだ。マリーが 眠りから覚めるのは、
きまってニューヨークの瀟洒なペントハウスのベッドの中。そこでは、マリーはマーティに変身している。
マーティは有能な文学エージェントにしてセクシーで洗練された美しき都会派のキャリア・ウーマン。言い
寄る男は星の数ほどいるが、それでも人を真剣に愛したことはない。戦場のようなオフィスでの一日を
過ごして、ペントハウスに翼を休めたとき、マーティは充実した生活に満足しつつも、ちょっとした 虚しさを
感じる。それは、もうひとりの自分、マリーの穏やかな暮らしを思うからだ。そう、マリーとマーティは、
同一人物。同時に2つの人生を生きている。毎夜、ベッドに入り別の場所で目覚める生活を繰り返して
いるのだ。夢と現実の往復?最初はそう思ったのだが、それにしてはどちらの生活もあまりにリアルすぎる。
それぞれの世界でかかった精神科医は、偶然にも同じ結果を口にする。それは彼女が現実の世界に
欠けているものを補う“夢の世界”を造りだしているのだと。
 

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