記録的大雪、県内を直撃 /神奈川
9日、関東地方で降った記録的な雪は、県内でも転倒などで多数のけが人が出たり、鉄道ダイヤが乱れるなどの影響が出た。
◆けが続出
横浜地方気象台によると、9日に初雪が降るのは、昨年の21日より12日早く、平年より26日早い。午後1時25分現在の積雪量は3センチ。12月にこれだけの積雪があったのは1947年12月17日の4センチ以来という。県内の各自治体の調べを集計すると、県内では、歩行中に転倒するなどの雪の影響で22人がけがをした。なかにはバイク運転中のスリップや、マンションの屋上で雪合戦をしていた小学5年の男児が転落する事故もあった。
県教委のまとめでは、小学校13、中学校1、高校3、養護学校など11の計28校が休校し、小学校8、高校128の計136校の始業時刻が遅れた。また、小学校8、中学校5、高校5、養護学校など10の計28校が終業時刻を繰り上げて児童、生徒を帰宅させた。
◆鉄道
JR東日本横浜支社によると、東海道線、南武線、相模線、横須賀線、横浜線の5線区で、計99本の列車が運休し、約8万7800人の足に影響した。根岸線は同日午前5時10分ごろ発生した、雪の影響による大船駅でのポイント故障で、最大25分の遅れが生じ、約200人が影響を受けた。
小田急線は、特急「ロマンスカー」67本と営団地下鉄千代田線に乗り入れる「多摩急行」15本の計82本が運転を見合わせた。運休の影響を受けたのは、合わせて約2万2500人。
◆道路
県内の高速道路なども雪の影響で通行止めやチェーン規制が相次いだ。東名高速の大井松田―御殿場IC間の右ルートは午前4時半から午後5時半まで通行止め、横浜横須賀道路の新保土ケ谷―佐原IC間は午前3時23分から午後0時15分まで上下線とも通行止めになった。第三京浜は午前4時10分から午後5時15分まで全線チェーン規制となった。県内の高速道路上では雪の影響とみられる物損事故が13件起きた。
また、自動車専用道路の湯河原パークウェーは午前6時から終日通行止め、箱根ターンパイクは午前5時半から午後4時15分まで通行止めとなり、箱根山周辺の国道や一般道は終日、チェーン規制がかけられた。(毎日新聞)
[12月10日19時21分更新]
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