宮内庁によると、男児は身長48.8センチ、体重2558グラム。出産は、当初9月下旬(妊娠40週)とされていたが、胎盤の一部が子宮口にかかる「部分前置胎盤」の診断を受け、母体への影響と胎児の成長を考慮して20日ほど早い第37週での帝王切開となった。手術は、愛育病院の中林正雄院長らの執刀で午前8時23分から始まり、同9時7分に終わった。
秋篠宮さまは午前7時10分ごろ、車で愛育病院に到着し、手術室近くの別室でお子さまの誕生を待った。男児誕生は、秋篠宮さまから電話で、公務で北海道滞在中の天皇、皇后両陛下と、住まいの東宮御所にいた皇太子さまに伝えられた。
ご誕生に伴う最初の儀式として、午後には、天皇陛下から贈られた守り刀を病院のお子さまの枕元に置く「賜剣(しけん)」が行われる。7日目の12日には、一般のお七夜にあたる「命名の儀」があり、名前と持ち物などにつけるお印(しるし)が決まる。皇室経済法に基づき、お子さまの生計費(皇族費)として、国から秋篠宮さまの10分の1に当たる年間305万円が支給される。
宮内庁は今年2月、紀子さまが第3子を懐妊し妊娠3カ月と発表。7月に「部分前置胎盤」との診断を受けて帝王切開での出産を決定、8月16日から安静を保つため入院していた。秋篠宮さまと紀子さまは90年6月に結婚。91年10月に長女眞子さま、94年12月に二女佳子さまが誕生した。
紀子さま男子ご出産、皇室41年ぶり
秋篠宮妃紀子さま(39)は6日午前8時27分、入院先の東京・南麻布の総合母子保健センター「愛育病院」(中林正雄院長)で帝王切開手術を受け、男のお子さまを出産された。お子さまは体重2558グラム、身長48・8センチで、母子ともに非常にお健やかという。
皇室に男子が誕生したのは父親の秋篠宮さま(40)以来41年ぶりで、皇位継承順位は皇太子さま(46)、秋篠宮さまに次いで第3位となる。皇太子さまや秋篠宮さまの次世代の継承者を得て、皇室は喜びに包まれている。
午前10時半から記者会見した宮内庁の金沢一郎・皇室医務主管と主治医の中林正雄・愛育病院院長によると、「部分前置胎盤」による帝王切開手術は予想外の大量出血もなく、術後の経過も順調だった。
(読売新聞) - 9月6日14時28分更新 |