関東甲信で局地的大雨=羽田発着320便以上遅れ−中央線運休、千葉で落雷被害も
8月5日21時3分配信 時事通信


 関東甲信地方では5日午後、前日に引き続き前線が停滞して大気の状態が不安定となり、積乱雲が発達して、局地的に雷を伴う非常に激しい雨が降った。気象庁は各地に大雨、洪水などの警報や注意報を出し、河川の増水や土砂災害、落雷、突風に注意を呼び掛けた。この影響で、東京都心でも家屋が浸水、交通機関も大きく乱れた。
 同庁によると、5日午後7時40分現在、1時間雨量の最大値は茨城県大子町でこの日の全国2位の73.5ミリ、千葉県成田市で72.0ミリ、群馬・赤城山で65.5ミリ、栃木県黒磯市で58.5ミリ、東京都心でも58.0ミリを観測した。
 都内では新宿区や文京区などで床上、床下浸水が相次ぎ発生。千葉県では、落雷で屋内の電気配線が溶けたり、ブレーカーから出火したりする被害が4件起きたが、けが人はなかった。
 羽田空港では、積乱雲による航空機への影響を避けるため、午後1時すぎから、出発間隔を通常の2分程度から3分に延長。各地の空港も羽田行きの出発時刻を調整したため、同8時現在で出発便197便、到着便127便に30分以上の遅れが出た。
 また、JR中央線では同3時45分ごろ、杉並区の荻窪〜阿佐ケ谷駅間で架線が切断、約800メートルにわたり垂れ下がった。落雷によるとみられ、272本が一部の区間などで運休、特急を含む計26本に最大78分の遅れが出た。 
 
集中豪雨 都内中心に床上・床下浸水…停電、交通にも影響
8月5日21時32分配信 毎日新聞

    

激しい雨が降る中、横断歩道を渡る人たち=東京都千代田区で2008年8月5日午後0時31分、岩下幸一郎撮影

 
 関東甲信地方は5日、局地的に雷を伴った激しい豪雨に見舞われた。東京都内を中心に床上・床下浸水の被害が出たほか、各地で停電が相次ぎ、交通機関にも影響が出た。

 気象庁によると、1時間当たりの雨量は多いところで、▽茨城県大子町73.5ミリ▽千葉県成田市72ミリ▽東京都心58ミリ▽栃木県小山市39.5ミリ▽群馬県伊勢崎市38ミリ−−などを記録。

 東京都などのまとめによると、都内では午後6時40分現在、床上浸水が千代田、新宿、文京の3区で計46件、床下浸水が千代田、新宿、文京、豊島の4区で計14件確認された。新宿区でがけ崩れが2カ所で起きた。消防庁によると、千葉県でも床上・床下浸水が計10件、長野県でも床下浸水1件の被害(同5時半現在)があった。

 東京電力によると、東京、神奈川、千葉、茨城、山梨、静岡の1都5県で約7000軒が一時停電した。茨城県によると、同1時過ぎには、同県日立市の県営田尻浜アパートのエレベーターが雷で停止し、7歳の男児が約30分間中に閉じ込められた。男児は無事。

 また、JR東日本東京支社によると、午後3時45分ごろ、東京都杉並区阿佐谷南3のJR中央線の架線が垂れ下がっているのが確認され、点検作業で上下線計272本が運休するなど約18万6000人に影響が出た。落雷で架線が切れたとみられる。

 成田国際空港では旅客ターミナルビルの一部で停電が発生。出発・到着計29便が最大で約2時間遅れた。羽田空港でも出発・到着計231便に30分以上の遅れが出た。

 神奈川県によると、午後1時10分ごろ、川崎市多摩区の1万3800世帯で電話が通じなくなり、約3時間半後に復旧した。落雷が原因とみられる。

 気象庁は「数日は大気の不安定な状態が続き、多いところでは1時間に50ミリを超える激しい雨の降る恐れがある」として、土砂災害などへの警戒を呼びかけている。

Yahoo!ニュース

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