JR最大規模の運休…風速の規制強化が一因 10月8日21時56分配信 読売新聞 台風18号の影響で、首都圏のほぼ全線がストップしたJR東日本では、影響人員が過去最大規模の計約296万人に上った。 JR東日本によると、同社は乗客5人が死亡した2005年の山形県内の羽越線の脱線・転覆事故以降、運転を見合わせる風速の規制値をそれまでの秒速30メートルから25メートルに引き下げた。風速計も事故発生時は228基だったのを、今年3月までに674基に増やしており、このうち首都圏には約180基が設置されている。こうした安全対策が、今回の台風で各線の運休が増えた一因となったとみられる。 一方、東北・山形・秋田新幹線や上越・長野新幹線も一時運転を見合わせ、38本が運休、72本が遅れて約7万人に影響が出た。 最終更新:10月8日21時56分 |
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<台風18号>東北縦断、太平洋に 関東、暴風域から抜ける 10月8日18時19分配信 毎日新聞 気象庁によると、大型の台風18号は8日午後6時には岩手県大船渡市の東南東約50キロにあると推定され、時速約50キロで北東へ進んでいる。既に東北地方を縦断し、太平洋に達しており、9日未明には北海道付近に達する見込み。関東地方は暴風域から抜けた。 毎日新聞の正午現在のまとめでは、台風による死者は2人、けが人は愛知8人、静岡7人、兵庫5人、茨城4人など、16都府県で重傷4人を含む44人。避難勧告は7県で3万1705人、自主避難は33府県で9426人に上る。 このほか、住宅被害は、全壊が茨城県など4県で19棟、半壊は5県で41棟、一部損壊が24県で201棟、床上・床下浸水が339棟。がけ崩れが26カ所、道路の通行止めが491カ所確認された。停電は33県で最大約66万世帯。休校は集計できた34都府県で1万3561校に上った。 一方、首都圏のJRは朝から全面的に運転を見合わせていたが、徐々に回復。しかし、山手線、京浜東北線をはじめ、各線で遅れがでている。 |
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台風18号 首都圏の通勤ラッシュ直撃 10月8日11時51分配信 毎日新聞 拡大写真 台風18号の影響で電車の運転見合わせが相次ぎ、大混雑するJR上野駅=東京都台東区で2009年10月8日午前9時41分、川田雅浩撮影 台風18号は8日の通勤ラッシュを直撃し、交通機関も大幅に乱れた。 JR東日本は、東海道線東京−熱海間のほか、山手線、総武線(東京−千葉)、中央線(東京−高尾)、京浜東北・根岸線(大宮−大船)で運転を見合わせるなど、首都圏で少なくとも25線区で運休するなどの影響が出た。湘南新宿ラインは終日運休を決めた。 首都圏の地下鉄でも、地上を走る東京メトロ東西線の東陽町−西船橋間が強風のため、午前7時20分過ぎから運転を見合わせた。各線が快速運転や私鉄への乗り入れを中止。東京都江戸川区の会社員(25)は出勤途中の東西線葛西駅で「8時から2時間以上待っている。晴れ間も見えるので再開してほしい」と困惑した様子だった。 また、JR東海によると、東海道新幹線は大雨や強風の影響で、三河安城−名古屋、掛川−名古屋両間の上下線で一時運転を見合わせた。米原−京都、三河安城−豊橋、新横浜−小田原の各区間では倒木があり、一時運転を見合わせた。このため、新大阪−東京間で上下18本が運休するなど、約3万9000人に影響する見込み。 東北・秋田・山形新幹線も8日午前10時30分現在、上下16本、上越・長野新幹線で上下12本で運休を決めている。 航空各社も相次いで欠航を決めた。8日午前10時までに、全日空186便▽日本航空126便▽日本エアコミューター23便▽スカイマーク27便▽スカイネットアジア13便▽スターフライヤー6便−−などの欠航が決まった。 |
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台風18号 2009年10月8日6時30分発表 強い台風18号は、8日5時には鳥羽市の付近にあって、北東へ毎時45kmで進んでいます。中心気圧は955hPa、中心付近の最大風速は40m/sです。8日6時の推定位置は、名古屋市の南南東約40kmです。この台風は、8日15時には山形市の北西約70km、9日3時には苫小牧市の南東約200km、10日3時には千島近海付近へ達し、11日3時には千島の東で温帯低気圧に変わる見込みです。台風の進路にあたる地域では、暴風や大雨に対する厳重な警戒が必要です。次回の台風情報は、10月8日7時30分の予定です。 台風18号 アジア名 Melor(メーロー) 位置 北緯34度35分 東経136度55分 大きさ --- 強さ 強い 中心気圧 955hPa 最大風速 中心付近で40m/s 進行方向 北東 速度 45km/h 暴風半径 中心から220km 強風半径 中心から東560km 中心から西430km 警報あり 注意報あり 発表なし 東京 23区西部 10月8日 3時06分発表 大雨 洪水 暴風 波浪 雷 23区東部 10月8日 3時06分発表 大雨 洪水 暴風 波浪 雷 多摩北部 10月8日 3時06分発表 大雨 洪水雷 強風 多摩西部 10月8日 3時06分発表 大雨雷 洪水 多摩南部 10月8日 3時06分発表 大雨 洪水雷 強風 |
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台風18号 知多半島に上陸 本州縦断へ 10月8日5時55分配信 毎日新聞 台風18号は8日午前5時過ぎ、愛知県・知多半島付近に上陸した。気象庁によると、中心気圧は955ヘクトパスカル、最大瞬間風速は55メートルで、時速50キロで北東に進んでおり、やや衰えたものの依然強い勢力を保っている。8日夜にかけて本州をほぼ縦断し、9日には北海道付近に達する見込み。気象庁は厳重な警戒を呼びかけている。 【これからどこへ?台風18号の進路予想】 日本への台風の上陸は2年ぶり。東日本の太平洋側では波の高さが9メートルを超える猛烈なしけとなるほか、名古屋港では警報基準を上回る3.5メートルの高潮になる恐れがある。【福永方人】 ◇東海道線などで運転見合わせ JR東海は東海道線、中央線、高山線などで、名鉄は全線で始発から全列車の運転を見合わせている。 |
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<台風18号>過去10年で最大級 列島厳戒 10月7日20時35分配信 毎日新聞 台風18号の接近を受け、ダイヤが乱れる可能性を乗客に伝える掲示=JR大阪駅で2009年10月7日午後6時50分、山本晋撮影 台風18号の列島縦断に備え、7日、各地で厳戒態勢が取られた。過去10年で上陸した台風では最大級の勢力とされ、進路にあたる地域では、消防が出動準備を進め、被害を最小限に抑えようと自治体が土のうを配るなど事前の対策に乗り出した。学校の休校や航空機の欠航も相次いだ。【川辺康広、馬場直子、江畑佳明】 ◇土のう依頼の電話殺到 東京消防庁は7日午後9時、大雨による水害が予想されるとして「水防非常配備態勢」を管内の80消防署に発令した。東京都中野区の野方消防署では、当直の隊員らが河川の氾らんに備え、ゴム製の救命ボートや救命胴衣、スコップ、土のう袋などの資機材を非常用のポンプ車に積み込んだ。 浸水被害を防ぐための土のうを住民に貸し出す東京都杉並区の土木事務所には、依頼の電話が殺到し、職員が対応に追われた。 05年9月の「ゲリラ豪雨」で浸水被害が相次いで以降、貸し出し依頼が急増しているという。土のうは一袋20〜25キロ。貸与は無料で、希望者には職員が自宅まで届ける。今回は6日から7日にかけ、区内の戸建て住宅やビルから約190件(4200個分)の要望があったという。土木事務所の担当者は「注文がたまっているが、台風の上陸前には届けたい」と話した。 ◇8日は航空236便欠航 台風18号の影響で、航空各社の旅客便の運航が大きく乱れた。7日午後10時現在、欠航は▽全日空69便▽日本航空65便▽日本エアコミューター83便など。全日空では約8100人、日本航空では5110人の乗客に影響が出た。8日も全日空167便、日本航空69便の欠航が既に決まっている。 ◇関東で3千校休校 関東の1都6県では、少なくとも3000校以上の公立学校が8日の休校を決めた。 東京都教委によると、7日午後8時半現在、休校が決まったのは千代田区の小中学校10校▽杉並区の小中学校66校など。都教委の担当者は「まだ回答のない自治体が多いため、休校が増える可能性が高い」としている。 茨城県内では、44市町村が全公立小中学校計803校を休校とするのをはじめ、埼玉県では公立の幼稚園、小学校、中学校、高校、特別支援学校の計717校が休校する。このほか、栃木県の公立小中高校と特別支援学校の計543校▽神奈川県内の小中高校と特別支援学校569校▽群馬県の公立小中学校235校▽千葉県内の公立小中学校119校が休校を決めている。 ◇湘南新宿ラインなど運休 JR東日本 JR東日本は7日、8日午前の在来線運行について、複数路線で、始発から運休したり通常の50〜70%の本数にすることを決めた。 主な運休予定は、湘南新宿ライン▽東海道線、横須賀線、中央線の朝のライナー▽京浜東北・根岸線の快速▽中央線、外房線、内房線、常磐線の特急など。本数を減らすのは東海道線、横須賀線、京葉線、埼京線など。 山手線や成田エクスプレスは通常通りの予定。JR東日本広報部は「台風の進路や状況次第で、運休の変更もある」と話している。 |
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<台風18号>8日、西日本に上陸か…強い勢力を維持 10月6日23時33分配信 毎日新聞 ![]() 台風18号の予想進路図(7日0時現在) 非常に強い台風18号は7日午前0時現在、沖縄・南大東島の西約70キロの太平洋上を時速約20キロで北に進んでいる。気象庁によると、中心気圧は940ヘクトパスカル、最大瞬間風速60メートル。7日朝からは進路を東寄りに変えて北東に進み、8日午後には強い勢力を維持したまま四国から紀伊半島付近に上陸する可能性が高いという。気象庁は暴風や高波への厳重な警戒を呼びかけ、西日本から東日本については「7日中に避難経路の確認などの防災準備が必要」としている。 気象庁によると、上陸すれば07年9月の台風9号以来で、勢力は伊豆半島に上陸し7人が死亡した04年の台風22号と同程度。8日午前0時までの24時間の予想雨量は▽沖縄・大東島地方250ミリ▽九州南部、四国太平洋側、近畿南部、東海200ミリ▽四国瀬戸内側150ミリ▽近畿北中部、九州北部100ミリ−−など。【福永方人】 |
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