<猛暑>3度目のピーク 全国134地点で猛暑日
8月16日21時15分配信 毎日新聞


猛暑日の中水遊びをする子供たち=東京都品川区で2010年8月16日、梅田麻衣子撮影

 日本列島は16日も勢力の強い太平洋高気圧に覆われ、関東地方を中心に厳しい暑さとなった。台風4号の影響で弱まっていた太平洋高気圧の日本付近への張り出しが強まり、今年3回目の暑さのピークとなっている。今夏は太平洋赤道域で海面水温が基準値より0.5度以上低くなるラニーニャ現象が発生しているとみられ、全国的に残暑も厳しくなりそうだという。

 気象庁によると、16日の各地の最高気温は群馬県館林市、伊勢崎市38.2度▽東京都練馬区、埼玉県越谷市38.1度−−など。東京都心も今年最高タイの36.3度を観測し、2日連続で猛暑日となった。関東地方は南から暖かく湿った空気が流れ込みやすかったため、特に蒸し暑かった。

 東北、北陸地方は猛烈な暑さとはならなかったが、名古屋市35.5度▽大阪市35.0度▽福岡市35.5度と西日本も気温が上がった。気象庁の観測する921地点のうち猛暑日は134地点だった。

 今年は、春まで続いた太平洋赤道域の海面水温が平年より高くなるエルニーニョ現象の影響を遅れて受けた北半球中緯度全体の気温の平均が過去30年で最も高くなっている。加えて、偏西風が日本列島付近で北に蛇行している影響などで、列島を覆う高気圧の勢力が平年より強く、厳しい暑さの原因という。

 ラニーニャ現象が起きると、日本の暑さにも関係するチベット高気圧の勢力が弱まるのが遅れる傾向にあるため、残暑も厳しそうだという。

 暑さの影響で、東京都江戸川区で中学生9人、埼玉県蕨市では高校生7人が野球の試合や練習中に熱中症とみられる症状で病院に搬送された。

 午前11時40分ごろ、東京都江戸川区北小岩4の河川敷にある区立野球場で、練習試合をしていた区立篠崎第二中と葛飾区の私立修徳学園中の男子生徒9人(12〜14歳)が気分が悪いなどと訴えたが、いずれも軽症という。警視庁小岩署によると、午前9時から練習試合を始め、野球場には生徒42人がいた。

 午後0時50分ごろには、埼玉県蕨市錦町2の富士見公園野球場で、練習中の武南高校の野球部員7人が吐き気などを訴えた。3人が入院したが、命に別条はないという。

 県警によると、同日午前9時ごろから、部員42人らが練習開始。正午過ぎ、ノックを受けていた2年生の男子生徒(17)が倒れ、練習終了後の午後0時40分には、1〜2年の6人も不調を訴えた。【飯田和樹、神澤龍二、飼手勇介】

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